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2009年 05月 25日
今日もパッと、いつもチェックしているウェブサイト「マウスーア・アルナハライン」を開く。ここでは治安情報からイベント情報、政治経済情報まではば広くイラクの出来事をチェックできるのでここを活用させてもらっている。ニュースのタイトルがダーっと並ぶ。 イラクの問題は本当に尽きない。ぶり返し悪化する治安。先日もバグダードのシュアラ地区で50人以上が死亡する大規模な爆破事件が起こった。米軍撤退後の治安維持に疑問が残る。アル・カーイダ系の武装組織イラク・イスラーム国家の首領で重要指名手配のアブー・ウマルの逮捕を大きく宣伝した内務省だったが、その後本人からのメッセージビデオが届き、逮捕を否定した。内務省はこの後再びこの逮捕した男をアブー・ウマル本人と断定したが、今テレビをみているとまた本人を名乗る男から否定するメッセージが届いている。一体どっちが正しいのか・・・。米軍も不確定な情報だと声名を出した。この問題は色々尾を引きそうである。(ちなみこの武装組織と関係があるとして政治政党「ヒズブ・アルイスラーミー」の議員数名が辞職の窮地に立たされている。) 外交問題ではチグリス・ユーフラテス川の水不足の原因として上流に位置するトルコが水せき止めていることが原因として問題になっているし、南のクウェートからは未解決である湾岸戦争の賠償金を巡る問題や国境線の問題などで突き上げられている。国民の生活も厳しく23%のイラク国民が一日2$以下の生活を送っているという。内政では、バグダード中央政府とクルド自治政府の間で石油・ガス法を巡って対立があり、またカルクークの領有権も火種を残したままである。政府内部の腐敗も酷く首相は省庁の変革をはかり、汚職防止のため憲法136条の取り消しを行うと発表。(というかそういう法律があったのか・・・。) イラクの問題はそれだけにとどまらない、イラク戦争で発生した国内避難民に加え、それ以前のイラン・イラク戦争で発生したイラン系クルド人難民もある。イラクには現在当時イラン体制に反対したクルド人達が難民として生活を送っている。「イラン・クルド民主党」「PJAK」「ムジャーヒディン・ハルク」といった組織を追放するようにイランが中央政府・自治政府に圧力をかけている。難民達は祖国に帰りたいと訴えているがそれは難しい。その他にもたくさんの問題が山積みだ。 正直なところ、今まで政治や国際情勢についてさしたる関心もなく、のうのうと生きてきたが、こういう仕事をしていると、関心を持たざるを得なくなる。しかしこれを追っていくのは大変で一応毎週、こっちで発売されている「ウスブーウ・アルアラビー」とか「ワタン・アルアラビー」なんていう政治雑誌なんかも買ったりしてはいるが、きちんと整理し、分析する能力に欠ける自分には目を通すだけで精一杯で、自分がこれを知ってどうなるという無力感に苛まれて、読むだけ、読んで後は放置するという非常に無駄ともいえる行為をここまで繰り返している。(最近は忘れっぽくて毎日新聞でたくさんの政党や閣僚の名前を見ているが未だにきちんと覚えていない・・・。ちゃんとしなければ。)なんというか真っ向から立ち向かってなんとかなるものではない。それよりも身近な問題や今いる現場でできることを身近にやっていくことしか自分にはできないが、時々何をしてよいのか、立ちどまってしまう。何を言っているかわからないが。ブログという媒体だということを言い訳にしてつれづれやることにしよう、とにかく書かないよりは、良い。情報発信は大事だということを最近本当に痛感し、ブログという情報発信の最新手段は非常に苦手で、人様に自分の文章が読まれることが恥ずかしかったがそうも言ってられない。少しでも伝えていかなきゃいけないと・・・。 ブルースブラザーズ2009(一番右がムハンマド) さて先ほど、患者家族アブー・ムハンマドが夜お茶を飲みに来てくれた。ついでに先日行った展覧会の収益を今日それぞれの家族に分配してくれ、彼らの領袖のサインを持ってきてくれた。事務所のソファーに座るなり「ブハーっ」とため息をついて、少々お疲れの様子である。最近、仕事のほうはどうだと聞くと「もう契約期間が終わったから、今はまあ無職に戻ったよ。次の仕事は当分ないだろうね。」という。なんか疲れているようだけど?と聞くと「息子のムハンマドの我がままが最近ひどくて、手を焼いているんだ」と。ムハンマドは白血病を患っているので、下手に怒って体に障ってはいけないといって息子の要求を全部聞き入れてあげているということだ。確かにムハンマドは最近ちょっとやんちゃになった気がする。現在彼には弟のアフマドがいるのだが、まだ立って歩くのがやっとなこの小さな弟にお母さんの香水を頭からぶっかけてケラケラ笑っていたので、これは末恐ろしいかもしれないとつい先日思ったところだった。ムハンマドは髪も長くクルクルした巻き毛で、ぽっちゃりした女の子みたいな子だ。夕食ではきゅうりばっかり食べていたが、この間は部屋を隔てるカーテン越しに、サングラスをかけニンジンを齧りながら登場してきた。成長したなムハンマド・・・なんてことを話しながら、あっという間に今日も終了。明日もちょっと手を抜きつつ書いて行きましょう。火曜日には久々にイブラヒーム先生とシリアで会う予定です。せっかくの機会なので何かおもしろいことでもできないものかと思案していますが、彼やイラクのことについて何か知りたいこと、聞きたいことありましたら、こちらのコメント欄までどうぞ。 その他のニュース スウェーデン政府年内に900人のイラク難民受け入れ http://radionawa.com/ar/NewsDetailN.aspx?id=44437&LinkID=109 http://www.nahrain.com/
by jim-net-news
| 2009-05-25 08:58
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