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2008年 04月 07日
ともかく、緊急対応のために、現場に行くことにした。
所沢での講演も終えた後、そのまま羽田に向かい、深夜便でヨルダンにとんだ。 明日、(7日)バスラ便がでるという。これで、イブラヒムがバスラに戻ればもう少し支援活動の詳細を決めることができる。 しかし、イブラヒムは、「帰りたくない」というのだ。 このフライトを逃すと次はいつ戻れるかわからない。なぜなら、4月9日は、イラクの占領が始まった日だ。ムクタダサドルは、100万人規模のデモンストレーションを計画している。スンナ派もシーア派も、クルドもアラブも占領に反対しようと訴えているのだ。 マリキ政権は、占領がもたらした賜物。アメリカの後ろ盾があって何とか持っている。 彼らにとっては、反占領を声高々に訴えられては、不愉快である。大きな衝突が考えられる。 家族をアンマンに残し、宙ぶらりんになってしまったイブラヒムにとっては、絶好のチャンスだし、暴動でも起これば、飛行機はしばらく飛ばないだろう。 陸路で帰る方法として、クウェートにもビザ申請をしてみたが、担当者は、「イラク人男性へのビザの発給審査そのものがストップしている」という。 イブラヒムは、慎重だ。 ドクタージナーンに連絡をする。 昨日は、病院に2時間行って診察をしたが、他のスタッフが出てこれない状況だという。 今日は、朝から銃撃が続いていて、家から出られないという。 「ほら、銃声が聞こえるでしょう」 時折、バシン、バシンというような音が、ノイズに混じって聞こえてくる。 「イブラヒムを絶対に返したらだめ!今は危険すぎるわ!」 ジナーンは興奮気味に話した。 イブラヒムはすっかり意気消沈して寝込んでしまった。イブラヒムの翼は完全にもぎ取られてしまい、地を駆け抜ける駿馬の足には、足枷がはめられてしまった。 さとうまき
by jim-net-news
| 2008-04-07 13:59
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