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2008年 08月 09日
ICRCが発行している季刊誌アル・インサーニーにイラクの環境汚染と病気についての記事があったので一部抜粋でご紹介します。
環境汚染の被害 イラクは長期にわたり環境汚染に悩まされている、そこには戦争に用いられた劣化ウラン弾や、有毒な軍事廃棄物の影響に加え、一般的に環境に対する配慮が欠如していることもあった。前政権崩壊後になって初めてイラクに環境省が設立され、子供の教育に環境問題に取り組むプログラムなども組み込むなど改善に向けた努力をしている。しかし依然として国民は環境的な問題に苦しめ続けられている。その影響を特に被るのはやはり子供たちだ。 アーヤート・カーシム白血病ALL(イブラヒーム撮影) 広がるがん奇形児 奇形児、ガンが新生児の間で広がっている。それらの要因として環境省の報告にあるようにイラク国内において約300箇所も放射能汚染の危険が指摘されており、それらが2250万人のイラク人に害を及ぼすことが懸念されている。(ちなみにイラク人口の半数は子どもであるとされている)。中でも最も環境汚染が激しいとして挙げられた5箇所は 1ムハーズィヌ・スウェイラ(バグダード南部) 2アウェーリージュ(バグダード南部) 3カーデシーヤ(イラク中部) 4ミシュラーク地区 5ハーン・ダーリー地区(イラク西部) それぞれの地区の汚染源は劣化ウランだけではなく、その他の重金属汚染や化学物質による汚染も含んでいる。 (国連の環境改善プログラムの一環として発表されたもの) またイラク環境保健委員会のメンバーである、Drバーシム・シャリーフによると新生児の奇形が増加していることも指摘されている。1990年には1000人中3,2例であったのに対し、2000年には22例とおよそ7倍にも増加している。また妊婦が流産してしまうケースも3倍にまで増加した。そして放射能汚染が原因である染色体異常におかされる例も増えた。また目の病が2.5パーセント、そして新生児がダウン症のケースも6.6パーセント増加。また身体の一部の欠損するケースが1.3パーセント増加、頭部の欠損なども報告されている。 またバスラではここ1年の間だけで、奇形児が300例見られたと報告、これらの原因は1991年の湾岸戦争で使用された米、英軍兵器から拡散した核物質を妊婦が吸い込んだためであると結論づけている。 またバグダードのヤルムーク病院ガン専門医マフムード・アーミリーによれば汚染の結果は子どもにおいて顕著に現れるという。医師によると1989年に比較して、白血病の割合は35パーセント、ガンの増加率は10倍に増加したと話す。さらに国際機関などの報告書では10年後には国民の44パーセントがガンに冒される危険性があると指摘する。保健省から発行された医療報告書では14万人のイラク人がガンや腫瘍に冒されているとした。これらの内、年間およそ7000人の患者が亡くなっている。バグダードの放射線治療病院では一日に80人から100人の新規のがん患者が訪れている。年間では7500人~12000人の新規患者が訪れる。専門家はいずれ、年間の新規がん患者が25000件にまで達する可能性があると指摘している。この数字は第二次世界大戦で原爆を投下された日本以外、世界中のどこにも見られない数字である。 小児ガンの広がりは、イラクでも特に西部に多くみられ、ガンの症例全体のうち8パーセントを占めている。(先進国では1パーセントに過ぎない) Drウルージー(ガン、腫瘍専門医)によると、1990年から2005年8月25日までに5465件以上のがんの症例を記録した。2004年には増加率が7倍にも達した。 ガンの症例でもっとも多いのは肺がん、気管支がんで全体の70パーセント、続いて乳がん、白血病(患者の多くが子ども)である。また35パーセントの子どもが脳腫瘍に冒されていた。そしてリンパ線ガンがそれに続く。 ドゥニヤ・アブドゥル・サーレム(5歳)NHL(イブラヒーム撮影) 2004年にモスル大学Drラワー・タウィールが1991年から2000年にかけて調査したところでは、症例が増加しており、戦争前と比べて6倍になっているとのこと。また、子どもが病死するケースや流産のケースの増加も確認した。さらに甲状腺肥大や皮膚炎、腎機能不全なども増えた。これらが示すのは 使用された劣化ウラン弾による影響が明らかであるということである。WHOが2003年以降に発表した統計では白血病が全体の30,5パーセント、リンパ腺ガンが25,7パーセント、脳腫瘍が13,6パーセント、内分泌腺がん5,9パーセント、骨肉腫5,1パーセント、これに腎臓がん、卵巣がんなどが続く。 Al・Insani No42 spring2008 p06~p07 ICRC t
by jim-net-news
| 2008-08-09 08:14
| 癌・白血病
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