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2009年 05月 29日
前回、イラク航空の悪口を書いてしまったが、今日はイラク航空のダマスカス支店長の話をゆっくり聞くことができ、自分に反省をうながしているところだ。彼は非常に苦労して現在の地位を獲得したようで、戦争中に彼の親戚が殺されたことや、イラン・イラク戦争で同僚を失った話などを聞かせてくれた。「我々の国は電気すら十分に来ないんだよ。飛行機だって十分にない。それを整備する技師もいない。育てようと思っても予算がない。アラブというところはマネージメントが崩壊しているんだ。それに汚職も酷い。もうそんなこんなだよ。」 つい先日も商業省大臣の兄弟が茶や食料の輸入に関する不正を行ったことで大臣は辞職した。その他汚職に関わった職員達はすでに海外に高飛びしてしまっている。イラク航空が僕の休日並のスケジュールでしか運行できないのはそうい事情があるのだ。本日はとある事情で空港に行きそのような話を聞いたのだが「頑張ってください」という気持ちにならざるおえない。ゆっくりでもいいんで是非今後も頑張ってください。 さて今日はその後、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプへ行き、とあるパレスチナ人のお宅を訪問。ここヤルムークキャンプの大通りは結構賑やかで人や車で語ごった返している。上をみればそこら中に横断幕が掲げられ「シリアはパレスチナの代わりでは決してない」などと書かれている。UNRWAの学校の通りを歩いていると、ひょっこりと振り返っておじいさんが手を振って合図してくれた。この人が訪問先のヌーワーフ・アブール・ヘイジャ氏である。彼はハイファー出身のパレスチナ人で新聞記者としてまた作家として長年活躍してきた。現在もバリバリの現役でシリア、ヨルダン、オーマーンなどアラブ各国の新聞で政治や文学に関する記事を執筆している。2003年まではイラクにいたのだが、イラク戦争によってイラクを追われ、ヨルダン・イラク国境の難民キャンプで3ヶ月間テント生活を送った。難民キャンプにいる間に双子も生まれた。困難な状況にありながらも決して笑顔を忘れない、非常に快活な人である。今回彼を訪ねたのはこのヌーワーフ氏が取り組んでいる仕事が間もなく完成するということで、様子を見に来たのだ。その仕事というのは、国境間での自身難民生活を綴ったノンフィクション大作だ。タイトルは直訳すれば「国境間のテント」というところか。すべて当時そこで起こった事柄、難民同士の交流、飼っていた猫の話などからパレスチナ人とは一体なんなのかというところまで、丁寧に綴った本だという。作家仲間からは「クドス賞に応募するべきだ」と盛んに言われるほど良いできだそうだ。 仕事場に案内してもらい、まだワードで打ち込んでいる途中のところを見せてもらう。ヌーワーフ氏は笑いながら「以前アンマンにいた時100ページくらい書いたところで停電が起こり、そのデータが全部消えてしまったことがあってねぇ。あれがトラウマになって今ではハードディスクとフラッシュメモリーそれに加えて、メールで送って書いたものを保存しているよ。」と。 あとは訂正などが残るのみ、日曜日には早ければ完成する。「まあ出版するけど大した金にはならんだろうね。でもできあがったら是非読んでほしい、私の本を楽しんでくれればそれで幸せだね。」 心臓病を患って、細い体だが、話をするたび、手の先がくるくるとひょうきんに動き、鼻の下のちょび髭のせいで、まるで桃屋えどむらさきのあのキャラクターそっくりのヌワーフ氏は「メールで原稿送るから必ず読みなさいな。」そして「これも読みなさいな」と他にも彼の書いた短編集や劇脚本おまけに彼のCVまでくれた。通りまで出て僕を送ってくれた後も、話をするために友人の薬局へ入っていったが、窓ガラス越しからでも十分わかるくらい彼の手首はやっぱりクルクル回っていた。とにかく原稿を読むのが楽しみだ。
by jim-net-news
| 2009-05-29 11:44
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