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2009年 05月 31日
シリアではイブラヒーム先生と会い今後の支援についての話し合いを行ってきた。彼が支援を行っているバスラは未だに状況が悪いままだと言う。治安は比較的良くなった(最近は大規模爆発や大胆な襲撃事件がおおくなってきているようで、ちなみ今日だけでもバアークーバやディやーラなどで9人が死亡18人が負傷する事件が起こっている。)そこで患者さんがたくさん来るようになったが、薬が十分に供給されないため、支援の増額が必要ということだ。バグダードからも同様の意見が寄せられている。
先日もお伝えした電気の問題に関しては、バスラ県知事シャルターグ・ウブーディーが電気供給の安定を約束した(といっても1日12時間はすくなくとも中断がないようにするというものだが)これすらも、人気獲得のための大風呂敷で実現される可能性は低いという声が上がっている。「それもこれもイラクの政治が腐敗しているせいです。」と強い怒りを込めて語ってくれたが、本当に政治腐敗がひどい。ほぼすべての省の高官に汚職の容疑が持ち上がっている。ちなみに兄弟が不正を行ったかどで先日辞職を提出した商業省大臣は今日、自信も疑いの目が向けられていたため、国外逃亡を図ったが直前にイラク警察に逮捕された。2つのチケットを購入しており、1つはアンマン行きでもう一つはUAEだったという。まあ、これはさておき、とにかく1日12時間の電気供給さえ無理だと言われる状況が戦争から6年経った今も続いている。「時の経過とともに人々もイラクのことなど忘れてしまった。関心が薄れてしまった。」そういって今後の事について不安な表情をみせた。 ![]() シリア ベイルーにーホスピタルにて バスラでは治療がひつようだが交通費さえ払うことができない家族が多く、治療を中断してしまったりして再発する事例が多い。そういう患者のための支援を増やすことや、院内学級での活動をもっと盛んにすることなどを話し合った。中でも先日アンマンで治療を行う患者を集め、絵ををかいてもらいその絵をオークションでかってもらうということを行った。バスラでも絵の先生を雇いそうした活動を行ったらどうだろうということなどを話してきた。 そんなこんなでダマスカスからアンマンに戻ってきたが、帰路の途中で、先日の絵画展に参加してくれた、イラク人親子ウンム・ミーナから電話がかかってきた。おそらくオークションの結果を早く聞きたいのだろう。オークションにはピースボートの人たちが来てくれて、子ども達の絵はすべて完売した。総額で1000$以上の収益だ。シリアに行ったためその売り上げを渡すのが遅れてしまったからだろう。申し訳ないな。。。と思っていたが様子がおかしい電話越しで泣いている様子である。実は彼女の娘のマハが緊急入院していたという。この間事務所でワークショップをやった時には元気に絵をかいていた。マハは4歳の女の子で3人姉妹の一番末っ子である。まだ幼く、そしておとなしくあまり喋ったりしないが、一体何があったのか? 「5月23日にマハが発熱し、嘔吐を繰り返したので風邪かと思い病院に連れて行ったのよ。でも先生がもっと検査が必要だといたので、CTスキャンを取りに行ったの。そしたらマハの頭に大きな腫瘍が見つかった。ここの病院では手術もできないほど大きいものが・・・。」 ![]() マハ4歳 信じられない。そういうことがあるんだろうか。ここの家族は以前からのシリアでガンを患っているわけでは貧しいためにオークションの作品製作に参加してもらった。彼ら家族は母親がイラク人で3人の娘がいる。しかし父親は病気を患い、実家におり長い間別居が続いている。彼ら親子はイラク人が多く住むワフダート難民キャンプの一角で細々と暮らしていた。母親も子宮に腫瘍がみつかるなどで、治療をおこなっているところだった。そこへ追い討ちをかけるように、マハが病気いなってしまった。写真を見せてもらうと素人でも分かるくらい大きなものが写っている。我々はイラク内の病院への薬品供給が主な仕事で、患者の個人支援は行っていない。アンマンのキングフセインガンセンターには病院への寄付という形で年間200万円の支援を行っているが・・・。どうしたものか・・・と思いつつ重い足取りで事務所に戻ってきた。
by jim-net-news
| 2009-05-31 06:16
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