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2009年 06月 02日
先日お伝えした。脳腫瘍の女の子マハ(4歳)。現在バシールホスピタルに入院しているが、ここで与えられる治療は、抗生物質と鎮痛剤くらいで早急に精密検査と腫瘍を取り除くことが必要である。彼女の家は非常に貧しくアンマンのワフダード難民キャンプにほど近いところにアパートを借りて暮らしている。(ここの家族は複雑な事情ゆえ母親と長女はイラク国籍、夫と下の娘2人はヨルダン国籍という家族であり、父親は別居状態にある。)ほんの2週間前には元気に我々のワークショップや展覧会に参加してくれたのだが、23日に緊急入院し、検査の結果大きな腫瘍が見つかった。現在も状況は良くない。頭の痛みを訴え、時に昏睡状態に陥ることもある。実は彼女の母親も病気がちで日ごろから通院しており、すでに日々に服用する薬代だけで600JD(日本円で9万円)もの借金を抱えている。どうしたらよいのかわからないという様子で慌てているが、彼女の夫も病気で無職ありほぼ別居中である。バグダード出身の彼女は親類などもいないという。「ただ神だけを頼りにするしかないのよ」というのが口癖になっている。
![]() (写真マハと母親、バシールホスピタルにて) ![]() (写真マハのCTスキャン 左側の写真に大きな腫瘍が確認できる) 今日、娘のマハの容態は緊急を要するため、きちんとした処置が受けられるようキング・フセイン・キャンサー・センターに連れて行き、マハを受け入れてもらえないかどうかの相談を行った。対応してくれたDrによれば、今持ってきたレポートだけでは不十分だということで指定された病院でより精密な腫瘍細胞の検査がひつようだということである。キング・フセイン・キャンサーセンターは中東でも最も進んだ技術と優秀な医師が集まるガンセンターである。なんとかここに入院させ、治療を受けられるようにしてあげたい。 ちなみヨルダンには王室基金というものが存在し、医療保険に加入していない人達はここである程度の支援を受けることが可能である。(ただし公立病院だけであるが。)。以前スマイル子どもクリニックが支援した子宮ガンの少女ハニーンもイラク人難民であるため医療保険を持たず、王立基金に支援を要請した。しかしながら当時その支援期間は3ヶ月(ただし彼女の場合延長を申請し1度だけ認められ6ヶ月の支援を受けた)というものであったため、彼女は治療を継続することができず、化学療法を中断。その後腫瘍は体全体に広がり彼女は2008年の1月に無くなった。 マハはヨルダン国籍を持ってるが父親が無職で貧しい彼女は医療保険に加入することができない。そこで今回は同様に王室基金に支援を要請することになるだろう。この件に関して今朝の朝刊にこんな記事が出ていた。「国王アブドッラー2世、王室基金の支援拡大」というものである。以前までは医療保険に加入しない患者が王室基金に支援を求めた場合、慢性疾患(心臓疾患、高血圧、糖尿病等)は3ヶ月、ガンも同様に3ヶ月間という期間だったがそれが、1年にまで延長されるという。またその他の疾患に関しても3ヶ月から6ヶ月までと支援期間が延長されることになった。 もう少し早くこの決定がなされていれば、ハニーンは助かっていたかもしれないと思ったりもするが、この決定を下した国王に感謝したい。しかしマハの容態は急を要するため、とにかく早く検査を行い、KHCCに入院させることが必要だ。 al-dostour6/1/2009
by jim-net-news
| 2009-06-02 01:47
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