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2009年 11月 01日
ナナカリー病院は、薬の大半はクルド自治政府の予算でまかなっているが、重要な薬がところどころかけてしまう。そのひとつがATRA(アトラ)という薬で、急性前骨髄球性白血病(APL)に効果のある薬。
急性前骨髄球性白血病(APL)は、出血症状のコントロールがつかず、翌日脳出血を発症することも多いという。しかし、ビタミンA誘導体であるATRA(all-trans retinoic acid)を使うことによって、白血病細胞を死に至らしめるだけでなく、出血症状を抑える効果もある。その結果、治療成績は著しく高まった。 ナナカリ病院では、アトラが不足している。患者が、病院で買うことになるが、この薬は結構高い。 アルビルの薬局で実際この薬がかえるかどうか、早速調査を開始した。 Rocheが作っているのは、商品名でVESANOIDという。あちこち探してみたところ、350ドルから400ドル。 結局350ドルで売っている薬局を見つけ、2びん購入、200カプセルを簡単に手に入れることができた。 私は、以前JVCという団体で働いていたが、イラクの小児ガン支援を始めて、最初にアンマンで購入したのがこのATRAだ。もう6年も前のことだが。 バグダッドにいた駐在員から電話があり、急遽アトラがなくなったので探して買ってきてほしいというので、あちこち薬局を回ったが、一般の薬屋さんでガンの薬は、手に入らず、当時ヨルダン大学病院で働いていたイラク人医師に何とか調達してもらうことになった。 私は、すでにアンマンを出発し、国境のキャンプに入っていたので、薬は、間に合わないと思われたが、イラク人で治療を終えてバグダッドに戻る患者に頼み、国境まで持ってきてもらった。朝方国境で合流するとそのままイラクに入ったのを思い出す。 6年前に活動を始めた頃は、毎日バグダッドの病院にスタッフが御用聞きに通っていた。そして、アンマンにいろんな薬を注文してくるたびに、大騒ぎになり、探し回った。2003-2005年くらいまでは、バグダッドでかえる薬はほとんどなかったのだ。本当に手探りの状態でみんなで協力し合って細々と支援をしていたのだ。JIM-NETができる一年前のことだ。 いま、アルビルで活動していると当時と同じような感覚になる。 アルビル市内の薬局屋の看板 さとうまき
by jim-net-news
| 2009-11-01 08:21
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