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2009年 11月 28日
感染対策についての詳細です。
看護師視点ですので想像しにくいところがあるかもしれません。 まず、以下5点が現時点での問題点です。 1.感染予防のための物品(主にマスク・グローブ・アルコールジェル等消耗品) ・現在、マスク・グローブは鍵管理下におかれ、厳重に保管されてはいるが、(経費削減のため?)複数回使用しており、汚染拡大の可能性が高い。 ・アルコールジェルに関してはナースが個人的に購入しており、持ち運び可能なサイズのものを持っているにも関わらず、ナースステーションに保管したままになっている。(医師はナースのものを時々使用) 2.手洗い場(手指衛生) ・手洗い場のある場所そのものが問題。一度屋外へ出ないといけないため、あまり手洗いをしない。 ・手洗い後もドアノブに触れるので、すぐに汚染される。 ・固形石鹸を使用しており、石鹸は常に湿っているため、石鹸そのものが清潔かどうか疑わしい。 ・ペーパータオルの設置なし。 3.点滴・注射の準備・実施時 ・針、脱脂綿(消毒に使用)・霧吹き(イソジン)等、点滴をするときに必要なものはすべて段ボール箱で持ち運び、それを患者のベッドにおいたり、床においたりしているので、段ボール自体が不潔である。 ・針を刺す前の消毒は、霧吹きにイソジンを入れてありそれを脱脂綿に吹き付けて使用しているが、使用期限・開封年月日の記載もなく、またイソジンのボトルから霧吹きにいれかえているので、イソジンの消毒効果等非常に怪しい。 ・脱脂綿に関しては、一度患者のところに持っていった脱脂綿を別の患者に利用しているので汚染拡大の可能性あり。 ・病院のシステムによる問題だが、患者家族が処方箋をもって、薬品をとりに行き、その後、ナースがベッドサイドで点滴を準備し、投与している。患者の取り違えは防げるかもしれないが、本来ならば、点滴・注射は清潔エリアで準備されるべき。 ・バイアルに針を刺したまま、数時間放置されている薬品も。アルブミンは高価だからと2日間ベッドサイドに針を刺したままの状態で放置されていた。 4.留置針の固定方法 ・白い未滅菌のテープをぐるぐる巻いただけの状態。さらに固定のため段ボール紙等を一緒に固定している。 ・滅菌済の透明なドレッシング材(皮膚を保護する清潔なフィルム)がないため、針が刺さっているところの皮膚の状態が観察できず。特にこどもの場合は、固定のため広範囲にテープを巻かれることが多いので、刺入部の異常の早期発見も困難。 5.医療廃棄物 ・針も汚物も区別なし。患者のベッドサイドのゴミ箱に針をそのまま捨てている。 ・注射薬のアンプル・バイアルも上記と同様。 ・針が入ったゴミ箱は患者家族が触り、清掃員が素手でゴミ回収くる。そのため、いつ針刺し事故が起こってもおかしくないという状況。 ・ゴミ箱は手で蓋を押してあけないといけないタイプのゴミ箱を使用中。 ・病院のシステムにより改善できない可能性が高い。 次に現段階で可能であると考えられる改善案です。 1.感染予防のための物品(主にマスク・グローブ・アルコールジェル等消耗品) ・マスク・グローブ・アルコールジェルの補充。 ・1患者につきグローブを交換、アルコールジェルで消毒を徹底する。 ・可能であれば、病室の前にこれらを設置する。 2.手洗い場(手指衛生) ・個体から液体石鹸に変更。 ・ペーパータオルを壁に設置する。 ・ドア等の問題に対しては、室内のドアの横にアルコールジェルを設置する。 ・手洗いの回数が増えるようであれば、手洗いの仕方を手洗い場に貼る。 3.点滴・注射の準備・実施時 ・段ボール箱を廃棄し、清潔が保てるプラスティックのトレイを導入。使用毎にアルコール清拭を行い、清潔に保つよう指導する。 ・脱脂綿を使用したイソジン消毒は可能であれば廃止したい。1包ずつになったアルコール綿のサンプルを用意し、こちらで購入できるかどうか検討する。 ・薬品の保管方法や投与方法は再確認。必要に応じて講義等。 4.留置針の固定方法 ・サンプルとして透明滅菌のドレッシング材を用意し、これについては導入の必要があるので、購入できるように。 ・固定のための段ボールは小児用シーネを作成する等して簡単に汚染されない代替え品を。 5.医療廃棄物 ・ゴミ箱をペダル式に変える。 ・針、空アンプルだけでも国連基準に則った方法で廃棄できるよう働きかける。 以上、現時点での問題点・改善策でした。 ケイコ
by jim-net-news
| 2009-11-28 04:17
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