絵描きの少女

こちらへ戻ってきてから出逢ったひとりの少女がいます。
名前はダリアズ、8歳、アルビル出身のNHLの少女です。


化学療法の副作用で髪の毛は抜けてしまっています。
ときどきしんどくて起き上がれない時もあります。
それでも彼女は明るく笑ってくれます。

彼女の入院2日目に絵を描くスケッチブックとペンをプレゼントしました。
それから少しずつスケッチブックが埋まっていくようになりました。
「これは花だよ」

「雨が降ってるんだ」

少し恥ずかしそうに1枚1枚説明してくれます。
絵を描くのが好きなようで、他にもミッキーマウスや風景画を描いてくれました。
とても綺麗な絵です。

彼女は4日間程度の入院生活を終え、お家に戻っていましたが、再入院してきました。
今回は呼吸器感染で、咳や熱があります。
しんどい身体でも、やっぱり会いに行くと笑ってくれます。

そんな彼女の朗らかさが絵に表れているのでしょう。
絵の色使いもとても鮮やかで美しいです。

今回の入院中は体力的にも絵を描くのは困難かもしれません。
早く良くなって、また一緒に遊べる日がくることを願っています。

それでは。
ケイコでした。