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2010年 06月 17日
バーナのお家に行ってきました。
もう治療法がなく、5日程度しかもたないと医師に言われ、帰宅した1歳のALLの女の子です。 病院にいるときは顔色も優れず、何も食べられず、検査結果をみても良くはなく、本当に危ないかもしれないという印象でした。 またお母さんも、少し精神的に不安定で泣き出したり、頭痛がしたりと大変でした。 ですので、帰宅してからも心配していました。 帰宅後3日。 再会したバーナは良くなっていて。 オレンジジュースを飲むし、ドルマも食べるし、目もしっかり開いて、こちらの声にも反応してくれます。 病院の狭い部屋でお母さんとおばあちゃんと3人で入院生活を送るより、お家でお父さんやお兄ちゃんも一緒に療養できる環境の方が彼女にはよかったのでしょう。 お父さんのことが大好きですしね! 家族の元で安心して生活できることが1歳の彼女にとっては大切なことだったのです。 勿論、彼女のお母さんにとっても。 そんなこんなで一安心して、私はバーナのお母さん、お母さんの妹さん、お父さんのお姉さんと女だけの会合へ。 どこの国でも同じです、女だけの話は内容が恋愛や服について。 「タキは格好良いじゃない!」とタキお兄さんはここでも大人気でした。 そして、そんな話をしながら、クルドの衣装を着せられることに。 「ピンクと白どっちがいい?」と尋ねられ、ピンクはさすがに年齢を考えたら無理!と思い、白を選択。 着替える途中、「あんた痩せすぎてるから、ちょっといろいろ詰めなさい」と小細工を色々され、大盛り上がりでした。 お母さんも元気すぎるくらい元気になっていて安心です。 これが出来上がりです。 ちゃんとクルドの人に見えるでしょうか。 こんな風に家庭訪問とみせかけて遊びに行っただけですが。 これからは折角行くんだから、折角私看護師なんだから、血圧計とか持ち歩こうかなと思っています。 ここでは、治療がないとなったら、状態が悪くてもお家に戻ります。 やはりそういうときはご家族も患者さん自身も不安だと思います。 ナナカリ病院の病棟看護師さんが患者さんから電話をもらって、お家まで血圧計を持って駆け付けているのを見たことがあります。 でも、きっとそれはイレギュラーです。いつでもというわけにはいきません。 訪問看護というシステムもありませんから。 でもいつか、自宅で安心して療養生活が送れるようになればいいと思っています。 ターミナルケアとか在宅看護とか難しい言葉はたくさんありますが、看護師の目指すところは同じです。 患者さんの生活の質を維持・向上していくこと。 イラクでは特に、家庭で家族とともに過ごすということが、生活の質を向上させるために一番大切なことなんだと感じました。 家庭訪問をしていて、そんなことを改めて学んだような気がします。
by jim-net-news
| 2010-06-17 05:13
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