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2016年 12月 20日
アルビル。ここのところ天気はすぐれず冷たい雨が降っている。北部では雪が積もっているらしい。
ナナカリー病院に行くと救急車が停まっており、難民キャンプからがん患者を連れてきたという。 サナット君6歳は母親に手を引かれ救急車から降りて病室へとむかった。靴やズボンはドロドロになっており、ここのところ続く雨でキャンプはぬかるんでいるのだろう。 ペイマン先生はいらだっていた。 「いきなり、救急車はキャンプから患者を連れてくる。ベッドが足らない。この子にはベッドがありません。仕方がないからこんばんは別の患者と一緒に寝てもらう。」 お母さんはどうするんだろうか。通常は子どものベッドに添い寝している。 ここのところ数日の入院患者は、モスルからの避難民ばかりになっている。 「薬がたりません。モスルからこれだけの患者が来ているのに、中央政府からの薬は1%にすぎません。」 結果、患者は皆自分たちで薬を買わざるを得ない状況だ。 JIM-NETでは、緊急事態と判断し、患者が払った薬代をキャッシュバックするようにしているが、私たちの予算も足りずに今日一日で500💲をついやsてしまった。 サナット君は、モスルのハバルという村に住んでいたが、2014年にISが自宅に押し入り地元の民兵との間で激しい銃撃戦になってしまい、恐怖におびえた。その時から体調がおかしくなり、モスル内のイブンアシール病院にいくと白血病だと診断された。 ISの戦闘員は、お父さんに戦闘員になるのなら、薬をただで出してあげるといわれたが父は拒否した。 長男は、ISで働くことを申し出るが、父は怒り、息子を殴ったという。 知り合いがお金を払い、薬を買ってくれたので治療を続けることができた。 「夫と、息子は、その時から仲が悪くなりました」お母さんは涙を浮かべながら 「その時のことは思い出したくない」という。 そして、ゴブジェリまで、逃げてそこから、イブンアシール病院に通うことになった。1か月ほど前ゴブジェリからISが退去し、イラク軍が治安を維持している。イブンアシール病院は、いまだにISの傘下になっているので、サナット君はもはや病院に通うことができなくなってしまったのだ。サナット君の出血がひどく、イラク軍がハーゼル・キャンプに連れて来られ、そこから、ナナカリーにに通うことになったのだ。 ![]() 親子は、ベッドがなく、ただ座って待っていいた。 ![]() ![]() ![]()
by jim-net-news
| 2016-12-20 11:57
| 癌・白血病
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