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2007年 10月 16日
このイード(断食明けの祭り)の時期に多くの家族がバグダード中心部にあるザウラー広場に集まる。そこではテロを恐れる家族の姿は見られない。 ザウラー広場の入り口は家族連れや若者達で賑わっている。ここは動物園を含む市内でも最も大きな公園の一つだ。 広場へのゲートには、マーチングパレードが編成され賑やかだが人々のまわりを警察、イラク治安部隊そしてアメリカ軍が厳重に警備している。 中に入ると動物園やプールが広がり、まさに憩いの場といった印象を与えてくれる。 園内は子ども達で埋め尽くされ、風船やおもちゃを抱えたり、中には兵隊の格好でモデルガンをもっている子もいるが、多くのこどもはイード用の衣装でおめかししている。 ある2人の子どもの父親(32歳)は園内の静かな場所に腰を下ろして当時を思い出す。 「4年前からここに通ってるんだ。サダム政権の頃は650頭もいる動物を見るために週末には人でごった返してたもんだ。」 2003年のアメリカ軍による占領後、イラクの至る所が破壊されたが、この動物園も例外ではない。サダム宮殿の建物の一つの近くに位置していた動物園は攻撃対象にされ、たくさんの動物達は殺され、残りは盗まれた。 ウンム=ハミード(40歳女性)以下のように語る 「かつての目玉はライオンだった。それもサダムが飼育に熱をあげていてね。そのライオンはよく木陰で子ライオン達と一緒に餌を食べるのが好きだったわ。 そうそう、たった一度だけ逃げちゃった事があるのよ。それがイードだったわ!」 青と黄色の電車が園内を通る度に子ども達の歓声が上がり、青空に交ざり合う。 夫婦で来ていたある女性は 「動物園がバグダードで唯一の安全な場所なのよ。ただしイードの間だけだけど」と。 昨日の正午、広場のゲート付近に銃弾の鋭い音が突如響き渡った。音楽は止み、マーチングパレードの列は散り散りになった。銃撃音が止んだ後、パレードは新しく列を組み直した。 ゲートの側にいた警官が言った。 「何を恐れてるんだ?あんたはイラクにいるじゃないか。」 Alghad 2007/10/15ーイラク関連記事ーより抜粋 バグダードで生きる人々の強さを感じます。
by jim-net-news
| 2007-10-16 07:39
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