カテゴリ
以前の記事
2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2013年 06月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2007年 10月 お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2008年 05月 21日
アンマンのがんセンターで病気と戦う、とあるイラク人の若い夫婦がいる。ラーラ(18歳)とその夫アリー(21歳)だ。正確には2人はまだ正式な夫婦ではなく、婚約中の間柄だ。本来ならば今年の3月に式を挙げるはずだったのだが、ラーラの病気が再発したために式は延期されてしまった。再発した病気は白血病である。彼女は14歳の時に白血病に冒され今回のようにアンマンのがんセンターで治療を受けた。幸せを目前に控えた彼女を再び病魔が襲った。 彼女を献身的に支えているのが婚約者のアリーだ。現在、彼はイラクで国家公務員として働いている。アリーはラーラの看病のために2ヶ月間仕事を休んでアンマンにやってきた。とても気さくな好青年だ。バグダードのシャアブ地区に住む彼は現状についてこう語ってくれた。 「政権崩壊前よりもバグダードの治安は悪いよ。つい先日も職場の同僚が爆弾テロの被害にあったり、それに友人を誘拐から守るために一ヶ月間、うちに匿ったりしたんだ。」 大変な生活を送っていることが伺われる。 2人が出会ったのは昨年の9月のこと。気さくで真面目に印象を受けるアリーだが、実は結構な遊び回っていた。・・・本人は若気の至りだったと笑って話してくれたが、アリーの両親にとしてはこの息子の行いを看過することができなかったようだ。そうして両親はアリーに結婚を勧めた。妻を持てば息子も少しは落ち着くだろうと。 「そのときは結婚なんてしたくなかったよ。一人の女性に縛られるし、好きなときに遊びにいけないからね。でも親がそう言ったから従う他になかったんだ。」 アリーは両親の紹介で親戚の娘とお見合いをすることになった。その相手というのがラーラ。ではなく、彼女の姉妹だった。実はラーラは双子であり、当時はラーラの双子の姉妹タマラがお見合いの相手だったのである。しかしアリーは当時その場に同席していたラーラに惹かれた。そして両親に彼女の事を尋ねた。 「ラーラは大きな病気を患ったことがあり、健康に不安があります。ですから結婚の相手としては相応しくないでしょう。」 アリーはその言葉を聞いて、ますますラーラへの関心が強くなった。彼女を支えたいという強い思いが芽生えたそうだ。その日の内にアリーはラーラの両親に電話をかけ、ラーラの電話番号を教えてもらうよう頼んだ。それから一ヶ月の間、毎晩電話で話す日々が続き、2人は結婚を決意するに至った。 「婚約式は素晴らしかったよ。友人や親戚、シャイフ・・みんな僕らのために集まってくれたんだ。」 結婚式を3月に控えていたが、ラーラとのその家族は決して順風満帆だったわけではなかった。彼らが住むバグダードは治安が不安定で米軍による家宅捜索は厳しさを増していた。そしてそのような中でラーラの兄弟から2人も米軍によって不当に連行されてしまった。2人は現在バグダードの郊外にあるブカー刑務所に収監されている。この日を境にラーラは体調を崩し始めた。検査を重ねた結果、白血病を再発していたことが明らかになった。予定されていた式は延期になった。 彼女の両親は車を売って治療費を工面した。こうして再びアンマンでの治療が開始された。アンマンには母親とアリーが看病のために付き添いにやってきた。アパートの一室を借りて3人で生活をしている。母親は家賃を少しでも安くしてもらうために大家に頼んで皿洗いなどの雑用をして働いている。 ラーラの治療は強い抗がん剤を使用しているために大きな負担が伴う。長かった髪はここ2ヶ月の間に抜け落ちてしまった。しかしアリーの献身的な看病もあって、闘病生活はまるで新婚生活のように睦まじいものになった。入院してから今までの間に撮影された写真がそれを物語っている。 ![]() 「今日はラーラと何を話したの?」 「しばらく会えないから。夫婦の会話をしたよ。ロマンチックだった。『恋しかったよ!』とかね」 ラーラはこれからしばらく寂しい思いをしなければならない。というのもアリーは朝にはアンマンを発ちイラクに戻らなければならないのだ。 「空港に降り立ったら真っ先に妻に電話するよ。妻の声を聞かずにはいられないからね。」 ![]() t
by jim-net-news
| 2008-05-21 18:16
|
ファン申請 |
||