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2008年 09月 17日
8月にマイサーンで今年初めて報告されたコレラは、イラクの中心に位置するバベルを中心に拡大、勢いを増している。イラク保健省ジャアファル・イフサーン・アフマドによれば、感染者数は火曜日までに77人に増えた。
バベル (40人) バグダード (25人) カルバラ (9人) ナジャフ (2人) マイサーン (1人) ジャアファル・イフサーン・アフマドによると、バグダードでの感染者数は22人だったのが、新たに3人増え、発生地域はバグダードの中心ではなくアル・カラフやアル・ラサーファなどの郊外であったという。また、また月曜日には新たな死亡者も確認された。バスラにおいてコレラの感染者とみられる患者が死亡。この患者の遺体は死亡原因を正確に特定するために、バグダードに搬送されることになっている。これまでにコレラによる死亡者は5人(うちバベルで4人、マイサーンで1人)。 また保健省の発表以外でも、ファルージャ(バグダード1の西部100キロに位置)でも7人の感染が報告(うち2人が既に死亡した模様)火曜日にクート(180キロバグダード南東部)で初の感染者が確認された。患者は51歳、女性。これ以外の詳細については明らかになっていない。カルバラではコレラに感染していた子ども9人(いずれも5歳以下)が無事退院したとの報道がなされている。 今回のコレラの発生に関して、保健省大臣サーリフ・フスナーウィーは、9月11日の会見で「コレラの発生は緊急事態宣言や発生地域を封鎖するほどの危険性はない」とコメントしている。昨年では4000例のコレラ罹患者が報告されており、発生地域は主にクルド地区においてであった。また、さらに遡るとイラクでは1972年にコレラが蔓延し、750人が死亡している。 政府側の対応はイラク議会長ムハンマド・マスウーディーが水道、電気、保健などの各省庁にコレラの拡大を防ぐよう指示を出している。またWHOは今回のコレラの拡大は住民が清潔な飲料水にアクセスできないことによって引き起こされたとした。また前年までの発生の仕方とは異なり、地方や農村部における発生が目立っているという。 またイラクの隣国である、ヨルダンは向こう2ヶ月に渡りコレラの蔓延を防ぐために、缶入り以外の食糧の輸入禁止措置を発表。またイランやクウェートは渡航禁止や国境の封鎖(9月9日時点において)などで感染の拡大を阻止する措置を取っている。 コレラ患者が多く存在するとみられている、マイサーンではコレラの拡大を助長すると見られている、氷製造工場11箇所、また衛生規定を充分に満たしていなかった飲食店2箇所を営業停止にする命令を出している。 キルクークでは800万個の消毒用塩素が届いたことが報告された。同保健局によると、1300万個の塩素がキルクーク内で配布されており、充分な量が市民に行き渡るだろうとしている。また保健省高官によると、キルクークではコレラは見られていないとした。また彼の話では、「下痢の患者は627例報告されているが、コレラが原因ではない」と感染を否定している。イラクのいくつかの県ではコレラの制圧を発表し、安全宣言を出す一方で、医師達はさらなる感染拡大を危惧している。 フセイン・マヒ-ユッディーン(ナジャフ、内科医)によると、「清潔な飲み水の欠如、川の汚染、さらに保健機関の無関心さによって、イラク南部の人口半数がコレラに感染する危険がある」と警告を発している。「また川の水を飲むこと禁止したり、また感染予防のための教育を行なったりすることが必要だ」とも話している。飲料水の試験の結果ではサンプルとして採取した水の50パーセントが汚染されており、30パーセントは人間が使用するのには不衛生な水であったという結果が出ている。 azzaman紙によると、コレラの拡大は既に政府がコントロールできる範囲を超えており、保健省が正確な感染者の数を隠していると報道している。同紙によると、数万人の感染者、数百人の死亡者が既に出ているとの見方をしている。またコレラの拡大に関する報道を規制するように圧力がかけられている、さらにはコレラの症状を発見しても、ただの下痢だと診断くだすよう医師が強制されているなどとも報道されており、コレラの沈静化を主張する政府側とは異なる見解がなされている。 コレラが確認されている、バスラの様子をイブラヒーム先生はこう語っている 「はっきりとした診断はなされていませんが、下痢や発熱を訴える人々がたくさんいます。原因は清潔な水が来ないからです。電気が来なければ水の供給は不可能です。水が手に入らない今、人々は川から水を汲み、それを飲みますが、川には汚水が流れ込んでいるのです。」 清潔な水を供給するためには電力が必要だが、イラク戦争から5年経過した現在でも電気の供給はほとんどない状態だ。今日、バグダードでは電気省大臣カリーム・ワヒードの辞職を求めるデモが行なわれた。彼が就任した2006年以来、電気事情はまったく改善されておらず、ここ3週間間は特に状態が悪く、1日に20時間以上電気が来ないことも多かった。 ![]() アルワリード難民キャンプ 垂れ流しの生活排水や汚水がそのままで衛生状態が非常に悪い。コレラが発生している多くの地域でも排水設備がきちんと完備されておらず、汚水は直接かわに流れ込む。そうした水を飲んでコレラが蔓延していく。キャンプの場所はイラク西部アンバール県でここではまだコレラの確認されていないが、発生が危惧される。 t
by jim-net-news
| 2008-09-17 04:33
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