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2008年 12月 07日
アンマンに来て、1年と少々が経った。この間に様々なイラク人と知り合い、交流させてもらっているが、時に突然電話やメールで「人道支援団体だって聞いたんだ。助けて欲しい。」と連絡がくることがある。つい先日も同様にとあるイラク人の友人から携帯のメッセージがと届き「酷くかわいそうなイラク人家族がいるんだ。なんとか助けてやってくれないだろうか。」と。
その友人も難民申請をしているほどで、生活にも困窮しているような状態なのだが、その彼がそう言うのだからよっぽどなのかもしれないと思い、様子を見に行ってみることにした。 アンマンの中心部から少し離れた、マリカ・シャマリーヤ地区へ向かう。ここには多くのイラク人都市難民が住んでおり、これまでにも何家族かと関わりを持ってきた。以前ブログでも紹介した、多動児症の女の子ニノウェイタもこの地区に住んでいる。商店が立ち並ぶ表通りを少し入って、言われた住所に着く。案内されて家の中に入ると、比較的広く、小奇麗な室内だ。ここで出会ったのがフセイン兄妹である。 兄のフセインは23歳、妹のアトヤーフは15歳2人とも年齢の割りには体格がとても小さい。成長障害だろうかと思われそうだが、父親がアトヤーフの服の袖をめくると、ただの成長障害でないことがわかる。 フセイン アトヤーフ 同様にフセインもズボンのすそをたくし上げる。これまで何度も目を背けたくなるような光景に遭遇しているが、なかなか慣れるものではない。写真を撮ってから思わず「ごめん。」と口をついて出てしまった。アトヤーフはニコッと笑顔「アーディー(普通よ)。」と返してくれた。 彼らの家を訪問するのは実はこれで2回目である。最初の訪問では彼らは不在で父親だけが応対してくれたのだが、そのときかなり訝しげな目で見られた。というのも父親が第一声に「あんたは新聞記者かなんかか?」と聞いてきたのだ。 「そうではないんだけど」と応えると、間髪入れずに、「今までたくさんの人間が俺の子供を見るためにやってきては、写真だけ撮って帰っていった。俺が望んでいるのは、、フセインとアトヤーフを普通に生活させてやりたいということであって、写真を撮って、テレビや新聞に載せてその後音沙汰無しなんていうのはもうごめんなんだ!」とまくし立てた。 そして「あんたらが本当子供達のための支援をしてくるというのがはっきりするまでは、子供のメディカルレポートは渡さない。」と、こう言った。 新聞やメディアに載ることは、多く人にこの窮状を知ってもらうための良いチャンスなのだが、その恩恵にあずかれない場合は、ただ自分がニュースのネタにされただけだけだったと感じ、取材をうっとおしく感じる家族達も多い。彼らの気持ちもわかるので、そういうことを知ってしまうと、彼らに対しカメラを向けにくくもなる。 このとき、同席していた、スマイル子供クリニック薬剤師、大向さんが必死で説得を試み、ようやく彼らが抱えている問題についてを聞く事ができた。(続)
by jim-net-news
| 2008-12-07 08:47
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