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1 2008年 12月 05日
11月29日JIM-NETとスマイル子供クリニックの一行は、ヨルダン・イラク国境にある難民キャンプを訪問。本格的に冬が近づいているこの季節、懸念されるのはインフルエンザ。そこで我々はこの難民キャンプで生活するクルド系イラン人の難民に予防接種を行った。アンマンもかなり寒くなってきたが、国境の難民キャンプは風が強く寒さは、さらに厳しい。
今回は制限された時間の中で194人全員にワクチンを接種することが目標。道すがら、目標達成のために入念な打ち合わせを行った。さて無事目標達成することができるのだろうか。写真とともにミッションの一部始終をご紹介。 実は、ワクチンに加え、薬を保存するための冷蔵庫を搬入することも今回の訪問の目的の一つだ。しかしそのために通常よりも国境を越えてキャンプに入る手続きに少々時間を要してしまった。キャンプがようやく見える位置までくると、みんな待っていてくれている。 ![]() いつものように、キャンプの倉庫として使われているテントに薬やワクチンを運び込み、準備を整える。制限時間はおよそ3時間半ほどだ。早速ワクチンを手に取る。 ![]() 今回は加藤ゆかり先生に加え、スマイルクリニックから森田先生がミッションに参加。非常に心強い。 ![]() ![]() 倉庫の中はあっという間に人でいっぱいになった。先月娘の治療のためにアンマンに来ていたアブー・シャイマ。このとき娘の体調にまだ不安を感じているらしく、しきりにもう一度、娘の搬送をしてくれるように頼んでいた。 abu shaima ![]() あれだけ人でごった返していた倉庫も突然、人が切れてしまった。「まだ注射を打ってない人はどうぞ!」と行っても来ない。ワクチンはまだ余っているのだが、注射が嫌なのか、テントからでるのが面倒なのかこれ以上呼びかけても誰も反応しない・・・。というわけで、こっちから出向いて注射を打つことに。アンマンへ検査入院のためにやってきていたアリヤン。この一家も注射が嫌だといってワクチン接種にやってこなかったが、なんとか説得してうけてもらった。 ![]() 小児糖尿病の患者サリタ。今回の訪問では、彼女のためにインスリンも持っていった。キャンプの環境は厳しい。それは物資の欠乏や自由がないことはもちろん、このような非常に制限された環境のためにキャンプ内の人間関係が複雑になってしまうこともある。というのも実はサリタの父親はキャンプで孤立しているらしく、常にキャンプの自治会メンバーと対立しているのだ。このとき冷蔵庫を寄贈したので、サリタの薬品もこれできちんと保存できるからと伝えたが、彼は頑なに「自分はその冷蔵庫は使わない」と主張した。 ゆかり先生は何度も「娘のためなのだから」と必死の説得を試みる。最初は強く自分の主張を押し続けていた彼も最後には黙ってうつむいた。なんらかの心境の変化があったのだろうか。。。。 ![]() サリタと加藤ゆかり先生 ワクチン接種が終わったころには、日も沈みかけ、気温は一層低くなる。キャンプではこれから寒い冬が訪れる。 ![]() ワクチン接種後は残った時間で住人の健康診断を行った。静かになった、倉庫は再び人でごった返す。みんな様々な病気や怪我を抱えながら生活しているが、キャンプを出ることはほとんど不可能である。キャンプから出て病院で治療を受けるためにはUNHCRやヨルダン、イラクからの入国許可を取得せねばならないが、そのプロセスに長い時間を要する。 ![]() ここでは子供達もたくさんいる。そのためにここに向かう途中の村で、こういった子供達のためにノートや鉛筆なんかも購入し、それを届けた。僕らにはこうして明るい笑顔をみせてくれるが、普段ここで生活してどういう思いでいるのだろうかと常に考えさせられる。彼らよりもっと年上の青年ぐらいになると、自分の将来に絶望し、精神を病んでいる者もたくさんいるのだ。彼らの笑顔を下を向いてしまう前に、なんとか安心して暮らせる場所に移れれば良いのだが、それができない今、我々にできることは少しでもキャンプの環境改善に尽力することのみである。 t ■
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by jim-net-news
| 2008-12-05 08:25
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